共産党県委員会や県労連など38団体でつくる「明るい県政をつくる県民の会」は18日、8月の知事選に向け、初の団体代表者会議を長野市内で開いた。会としての対応決定に当たり、構成団体ごとに田中県政の評価や課題について議論を深める方針を確認した。
会議は非公開で、26団体の代表が出席。代表委員の高村裕・県労連議長によると、出席者からは田中県政について、福祉や教育への予算の重点配分を評価する声の一方、県立高校再編の進め方への批判などが出た。この日出た意見は文書にまとめ、各団体に配布する。
高村代表委員は取材に対し「県政をどう前進させるか各団体で議論してもらうことで、知事選の争点がはっきりしてくる」とする一方、「(田中県政は)分野によっていろいろな評価があり、現時点で会としての態度は明言できない」と話した。
「県民の会」は吉村午良前知事時代の1984年から96年までの4回の知事選と、田中知事が初当選した2000年の知事選でそれぞれ独自候補を擁立。知事不信任に伴う02年の知事選では再選した田中知事を支援した。