信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
羽田氏擁立に慎重論 民主県連の国会議員が協議
2006年6月16日掲載

 民主党県連(羽田孜代表)の国会議員6人が15日、都内で8月の知事選への対応を協議した。擁立を模索する動きがある羽田雄一郎氏(参院県区)ら同党現職国会議員の知事選出馬については慎重論が相次いだ。ただ、田中知事以外の候補擁立を目指す「輝く明日の長野県を考える会」が候補一本化の調整を続けているため、最終的な結論は出さなかった。
 会合は非公開。出席議員らによると、「(知事選に対する)県民意識が盛り上がりに欠けている」「候補者調整を県民は冷めた目で見ている」などと指摘する声が上がり、「現職国会議員が辞してまで知事選に向かう段階ではない」との意見が大勢を占めたという。
 また、「考える会」が自民、民主両党間の協議を模索していることについて、参加した議員からは会合後「協議をできる状況にない」などとする声も聞かれた。北沢俊美幹事長(参院県区)も「機が熟してない。一歩引いて情勢を見る」とし、「考える会」が「20日ころまで」とする自民党との協議への対応を含めて慎重な姿勢を示した。
 一方、羽田代表は「やらなきゃいけない時は、損得抜きでやるべきだ」と述べ、長男雄一郎氏らの擁立の可能性に含みを残した。


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