信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
「自民とは白紙で協議」民主県連、候補具体名には慎重
2006年6月13日掲載

 民主党県連の北沢俊美幹事長は12日、8月の知事選で、自民党県連側が田中知事に対抗する候補擁立に向けた両党の協議を行う前提として、民主党県連も具体的な候補者名を挙げるよう求めたことについて、「(両党とも)白紙で話し合わないとだめだ」と述べ、具体名を挙げて協議に臨む必要はないとの考えを示した。
 同日、田中知事に代わる候補擁立を求める東北信地方の町村長らが長野市の民主党県連事務所を訪れ、知事選対応について北沢幹事長と懇談。同幹事長はその後の取材に対して答えた。
 自民党県連はこの日、公認会計士の若林健太氏(42)を推す方針を「輝く明日の長野県を考える会」の近藤光代表世話人に伝えた。一方、民主党県連内には参院議員の羽田雄一郎氏(38)=県区=の擁立を探る動きがあり、北沢幹事長も擁立に前向きな姿勢を示している。ただ、本人の出馬意思が不明確な上、現職国会議員の去就にもかかわるため、慎重な姿勢を示したとみられる。
 この日訪れたのは、小県郡長和町の羽田健一郎町長、南佐久郡佐久穂町の佐々木定男町長、同郡北相木村の井出玄明村長、上水内郡信州新町の中村靖町長の4人。羽田町長は懇談後「民主党として知事選にしっかり対応してほしいと要望した」と述べた。
 また、「新長野県政連絡協議会」代表の永田恒治弁護士=松本市=も同党県連事務所を訪れ、北沢氏に「政党間協議による統一候補擁立」を求めた。永田氏は、同様の要望を自民党県連と「考える会」にも行うとしている。


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