信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
自民県連が3日まで知事選候補公募 積極関与へ転換
2006年5月29日掲載

 自民党県連(小坂憲次会長)は28日、長野市の県民文化会館で第36回県連大会を開いた。党情報告で石田治一郎幹事長は、8月の知事選に向け、候補者選びに積極的には関与しないとのこれまでの姿勢を転換、候補者の公募を行うことを説明し、了承を得た。県連によると、党籍の有無にかかわらず、知事選に立候補する意思があり、党推薦を求める人を6月3日まで募った上で、4日に開く総務会・選対委員会・職域支部長合同会議で選考する方針だ。
 知事選の候補者擁立をめぐっては、連合長野の近藤光会長らが代表世話人を務める「輝く明日の長野県を考える会」が、県内各党に政党間の連携を要請。民主党県連(羽田孜代表)は既に「政党が前面に出る」(北沢俊美幹事長)方針を打ち出しており、今後は自民、民主それぞれの対応や、両党の連携の可能性が焦点となりそうだ。
 大会後、記者会見した小坂会長は、「考える会」の要請を踏まえ「党としての考え方を前面に出した候補者選びを始める」と説明。民主との連携については「民主側がどう考えているか分からないが、まず『考える会』の要請に答えを返せる状況にする」と述べた。
 また、石田幹事長は、「考える会」から前自民党衆院議員の村井仁氏(69)を念頭に置いた要請を受けた―とした上で、党支持者の間には、若林正俊・同党参院議員(県区)の長男で、既に立候補表明した公認会計士の若林健太氏(42)や、総務省調整課長の務台俊介氏(49)を推す声があると説明。「ほかに立候補を目指している人もいると思う。党として公平に(意思表示の)機会を設け、適任者を選任する」と述べた。
 石田幹事長によると、現時点で党への推薦要請はない。公募に応じた人は、4日の合同会議に出席を求め、県政運営に対する考えを直接聞く方針。
 大会では、「知事選を全力で勝ち抜き、長野の輝く未来を切り開く」などとする大会アピールを採択。昨年の衆院選後、空席となっていた党県第3選挙区支部長に、前衆院議員(比例北陸信越)の岩崎忠夫氏が就任したことを報告した。


<前の記事 2006長野県知事選 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun