信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
橋本氏の擁立を断念 けやきの会など 本人から辞退
2006年5月26日掲載

 東信地方の有志でつくる「けやきの会」の湯本清代表らが26日午前、長野市内で記者会見し、同会などが知事選への立候補要請をする方針を固めていた日銀仙台支店長(前松本支店長)の橋本要人(かなめ)氏(51)から、要請があっても出馬しない意向を伝えられたとして、擁立を断念することを明らかにした。
 橋本氏はこの日、取材に対し「『壊す』人には『創(つく)る』ことができないという危機感が県民にあるなら、新しい知事を支えようと気持ちを一つにすることが大事。現状を見ると、長野県を引っ張る力も自信もない」と語った。
 会見で湯本代表は、21日に仙台市で橋本氏と会い、出馬要請を正式に決議する方針を伝えたところ前向きな回答を得たが、25日になって橋本氏から電話で辞退を伝えられた−と経過を説明。辞退の理由について本人からは「説明はなかった」とした。
 会見には、けやきの会と連携して橋本氏の推薦を決めていた中信の「輪の会」の石曽根清晃代表、北信の「空会(くうのかい)」の長尚代表らも同席。3団体は候補擁立について「民意による自然な絞り込み」(空会の長代表)を政党が実務面で支えるべきとの考えを示したが、現状は、候補一本化に向けて政党間の連携を模索する動きが活発化しているとし、湯本代表は「流れが変わってしまった」と述べた。
 27日に予定していたけやきの会の会合は中止するが、3団体とも活動は継続し、新しい候補を模索するか、他団体と連携するかなどを検討するとしている。


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