知事選で田中知事に代わる候補の擁立を目指していた「輝く明日の長野県を考える会」の近藤光・代表世話人(連合長野会長)は23日、自民、公明、共産各党の県内組織幹部を訪ね、会が20日にまとめた「民主党の現職国会議員と自民党の前衆院議員が有力候補となりうる」との「考え方」を報告、候補擁立に向け政党間の連携を要請した。
このうち自民党県連の石田治一郎幹事長は、要請後の取材に「県連は候補者擁立にかかわらないという方針で来たが、要請を受けたので一歩踏み出さないといけない」と述べ、党として候補擁立に取り組むべきだとの認識を示した。28日の県連総務会に「考える会」の要請を報告、方針転換を提案するとした。
公明党県本部の佐野功武代表は近藤氏との会談後、取材に「自民、民主の対応を見極めたい。両党が連携できる状況になれば加わる」と述べ、両党の協議に期待感を示した。
一方、共産党県委員会の今井誠委員長は近藤氏に対し「県政を後戻りさせる皆さんと手を組むということは一切ない」と述べ、知事選での連携を否定。会談後の取材には「『勝たねばならないから一本化』というのは、県民があまり感心していないのではないか」とした。
近藤氏は24日、社民党県連にも同様の報告を行うとしている。