信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
田中県政検証でシンポ 県革新懇 高校再編に批判も
2006年5月22日掲載

 日本と信州の明日を開く県民懇話会(県革新懇、山口光昭代表世話人)は21日、田中県政の成果や課題を検証するシンポジウムを長野市内で開いた。約40人が参加。30人規模学級導入や大型公共事業見直しなどを評価する声の一方、県立高校再編の進め方が「乱暴」などとする批判も出た。
 浅川・千曲川治水対策会議会員の小林重夫さんは、長野市の県営浅川ダム計画中止を評価する半面、その後の治水対策案を「大規模遊水地など無理な計画を立てている」と指摘。新日本婦人の会県本部の中村ひろみ事務局長は、乳幼児医療費無料化の対象年齢引き上げや30人規模学級が「子育て世代に喜ばれている」とした。
 中島武・前県高教組委員長は、高校統廃合を来年度に実施する方針の県教委に対し「反対の声に耳を傾けない。田中知事の意志を受けており、判断能力を持っていない」と批判。共産党の石坂千穂県議団長は知事選に向けて「改革が進むために、どの人だったら望む形になるのかを判断していきたい」と述べた。


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