信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
若林氏「産業再生に取り組む」 知事選出馬表明
2006年5月20日掲載

 任期満了に伴う7月20日告示、8月6日投開票の知事選で、長野市の公認会計士若林健太氏(42)が19日、同市内で記者会見し、無所属で立候補することを正式表明した。今知事選への立候補表明は初めて。同氏は「県内各地を駆け巡り、多くの県民の方々と語り合い、新しい県政を切り開いていきたい」と述べた。
 若林氏は県政の優先課題として産業施策を挙げ、「県内経済は低迷し、特に地域に根差した産業が疲弊している。公認会計士としての経験を生かし、産業再生に取り組む」と述べた。「教育県長野」の復活や循環型社会の実現なども挙げ、具体的な政策は「なるべく早く示す」とした。
 田中県政については「福祉、民生費に予算をシフトさせ、改革に取り組んだ」と評価した半面、「市町村や県会、国との対立が続き、県職員の信頼を得られていない。理念を共有しなければ改革は実現しない」と批判した。
 同氏は自民党の若林正俊参院議員(県区)の長男。自身も昨年まで自民党籍を持っていたが、現在は更新していないという。同氏に立候補を要請した市民グループ「信州ゆめフォーラム」が支持母体となるが、政党などの支援についても「拒むものではない」とした。
 同氏は長野市出身。慶応大卒業後の1991年、同市に公認会計士事務所を開設。長野青年会議所理事長や日本青年会議所長野ブロック協議会長を歴任した。


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