信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
若林氏が知事選出馬の意向 正式表明へ
2006年5月19日掲載

 7月20日告示、8月6日投開票の県知事選で、長野市の公認会計士若林健太氏(42)が18日、立候補の意思を固めた。19日、同市内で記者会見し、正式表明する。同氏は田中知事に代わる候補の擁立を目指す市民グループ「信州ゆめフォーラム」から17日に出馬要請を受けており、信濃毎日新聞社の取材に「要請を受ける気持ちが固まった」と話した。
 若林氏は田中県政について、県民に県政への関心を広げ、新しい着想で行政のマンネリ化を打破しようとした点などを評価した半面、「県民や県職員、市町村、県議会との信頼関係が崩れ、県政が混乱、停滞している」と指摘。「信頼関係を再構築し、本当の意味で『壊すからつくる』ことが必要だ」と話した。
 知事選をめぐっては、複数の市民グループが擁立作業を進め、田中知事への対立候補の一本化を探る動きも出ている。若林氏は「複数の候補者が出て、ビジョンや政策を訴えることで県民の選択肢が広がる」と述べ、政策の違いなどを考慮しない一本化には否定的な姿勢を示した。
 同フォーラムは今年2月、県内の青年会議所関係者らがつくり、県内各地で県政を考えるミニ集会などを開いている。「県民の幸せを真剣に考えてくれる人物」などとして若林氏へ出馬要請した。
 同氏は自民党の若林正俊参院議員(県区)の長男。慶応大卒業後の1991年、長野市内に公認会計士事務所(現長野税理士法人)を開設。2003年に長野青年会議所理事長、04年に日本青年会議所長野ブロック協議会長を歴任した。


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