信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
「考える会」知事選候補に民主・篠原氏の名
2006年5月12日掲載

 8月の知事選で田中知事に代わる候補の擁立を目指している「輝く明日の長野県を考える会」の近藤光代表世話人(連合長野会長)が、民主党衆院議員の篠原孝氏(57)=比例北陸信越=を擁立対象に挙げ、複数の会員に打診していることが11日、分かった。
 「考える会」は20日に長野市で会合を開き、擁立候補者名を明らかにするとしている。ただ、篠原氏について、同会の世話人の一人は「政治色が明確な人では(まとまるのは)難しいのではないか」としており、同会が篠原氏擁立で一致するかどうかは流動的だ。
 同会では、菅谷昭松本市長が擁立の有力候補とみられていたが、菅谷市長が一貫して出馬を否定したため要請を断念。その際、近藤氏は「別の人に立候補を打診している」と明らかにしていた。同氏はこの日、取材に対し「今の段階では何も話せない」と答えた。
 一方、篠原氏は同日、会合などで同席した際に近藤氏から立候補を持ち掛けられたことはあるとしたが、「正式な要請はない。私は国政に専念したい」と述べた。篠原氏は2003年衆院選で長野1区に立候補し、比例北陸信越で復活当選した。昨年9月の衆院選でも比例で復活し現在2期目。
 考える会は1月、県内の元首長や経済団体の代表ら15人で発足。田中知事の対立候補擁立の軸になるとみられている。


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