信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
松本市長への知事選要請断念 「考える会」別候補打診
2006年5月 9日掲載

 8月の知事選で田中知事に代わる候補の擁立を目指している「輝く明日の長野県を考える会」の近藤光代表世話人(連合長野会長)は8日、信濃毎日新聞社の取材に対し、「考える会」による擁立の有力候補とみられていた菅谷昭・松本市長(62)について、「(立候補を拒む)本人の意思を尊重すべきだと判断した」と述べ、出馬を要請しない考えを明らかにした。
 その上で「出馬につながるかどうかは分からないが、別の人に立候補を打診している」と述べた。この日は具体名を明らかにしなかったものの、20日に長野市内で同会の会合を開き、擁立する候補者の名前を公表する−としている。
 近藤氏は、菅谷氏が記者会見などで、市長として1期目の任期途中であることを理由に出馬の可能性を否定している点を挙げ、「これを乗り越えるには難しさがある」と説明。「幅広い県民を結集できる有力な候補と考えてきたが、本人の意思を尊重する」と述べた。
 今年1月に県内の元首長、経済団体代表ら15人で設立した「考える会」は、田中知事の対立候補擁立の軸になるとみられ、近藤氏は5月の連休明けまでに候補者を絞り込みたいとしてきた。
 同会は菅谷氏に正式な立候補要請はしていないが、近藤氏は1日、鷲沢正一長野市長が県中央メーデーの集会で菅谷氏に知事選への立候補を要請したことを明らかにした後、取材に対し「(菅谷氏擁立に)会員の了解を得られる雰囲気がある」と述べていた。


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