信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
松本市会の最大会派 市長に不出馬要請
2006年5月 9日掲載

 松本市議会の最大会派「新風21」(中田善雄代表、12人)は8日、8月の知事選に菅谷昭松本市長を擁立する動きが表面化したのを踏まえ、菅谷市長に立候補しないよう市役所で申し入れた。同市長は「市民を裏切ることはできない」と述べ、あらためて出馬の可能性を否定した。
 菅谷市長をめぐっては、長野市の鷲沢正一市長が1日のメーデー集会で、菅谷市長に知事選への立候補を求めたことを公表した。これに対し同会派は「1期目の途中に市長職を辞めることは、市政を混乱させる行為。知事候補に擁立しようとする動きは無責任で迷惑だ」とした。菅谷市長は「正直言って困惑している。鷲沢市長の発言は寝耳に水だった」と述べた。
 一方、この日は菅谷市長に立候補を求める立場の個人、グループも同市長に相次ぎ面会した。このうち、北信越市長会の打ち合わせで訪ねた大町市の腰原愛正市長は「これまで個人の立場で複数回会って要請してきたので、今日は深くは触れなかった」と述べた。
 また、胃がんを公表せず04年3月の松本市長選に臨んだ菅谷市長に辞職を要求したことのある市民グループ「松本市政を活性化する会」(春日勝雄会長)は、知事選に立候補するよう申し入れた。春日会長によると、菅谷市長は「あと2年、しっかり市政をやりたい」と答えたという。


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