田中知事に代わる知事が必要とする県議有志が6日、8月の知事選に向けて情報交換することを目的に、会派横断的なグループ「ネットワーク21」を発足させた。世話人代表の望月雄内氏(政信会)は、同日までに計6会派の27人が趣旨に賛同し、会員として加わったと説明。今後他の議員にも参加を呼び掛けていくとしている。
世話人は望月氏のほか、寺島義幸氏(緑新会)、本郷一彦氏(緑のフォーラム)、保科俶教氏(志昂会)の4人。世話人が所属する4会派のほか、自民党、県民クラブ・公明からの参加者もいるが、世話人以外の議員名は後日明らかにするとしている。
世話人らは同日、長野市内で記者会見し、望月氏は「田中知事を身近で見てきた県議として、壊された長野県をしっかりつくってくれる新しい知事を誕生させる」と強調。当面は「大枠、知事が代わるべきだという認識で一致している」(望月氏)自民、民主、公明、社民の4政党にグループの趣旨を伝え、知事選での協力を求めるという。
知事選をめぐっては、県内で複数の市民グループが候補者擁立を模索している。望月氏は「グループとして知事選の候補者擁立に直接かかわることはしない」と説明。寺島氏は「(田中知事の対立)候補が一本化されると期待している」と述べた。