信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
務台・橋本氏に絞る 連絡協 知事選候補者擁立で言及
2006年4月30日掲載

 8月の知事選で田中知事に代わる候補の擁立を目指す「新長野県政連絡協議会」の代表で弁護士の永田恒治氏(松本市)は29日、長野市内で開いた連絡協の会合後に記者会見し、擁立の対象者が、総務省調整課長の務台俊介氏(49)と、日銀仙台支店長(前松本支店長)の橋本要人(かなめ)氏(51)の2人に「ほぼ絞り込まれた」と述べた。
 連絡協は現職に代わる知事候補擁立を目指す県内の市民グループが集まり2月に発足、現在は5団体で構成する。会見で永田氏は、務台氏について「他県の総務部長を務めるなど行政経験があり、県政を修復できる人」、橋本氏については「庶民的な人柄で、県経済を活性化させることができる人物」と評価。公開シンポジウムなどを通じ、県民に2氏の存在をアピールしながら、最終的に1人に絞り込んでいく考えを示した。出馬要請の手順などについては言及しなかった。
 この日は連絡協の会合に続き、いずれも田中知事の対立候補擁立を目指す「輝く明日の長野県を考える会」代表世話人の近藤光・連合長野会長や「信州ゆめフォーラム」の幹事、2000年知事選で田中知事を擁立した元八十二銀行頭取の茅野実氏らを招き、候補者一本化に向けて非公開で意見交換した。
 出席者によると、意見交換で近藤氏は「考える会」が候補者選びの途中であることを説明。茅野氏は、性急な候補者の一本化は避けるべきだ−と指摘したという。
 5月の連休明けまでには候補者を明らかにしたいとしてきた近藤会長は、意見交換終了後の取材に対し「個人的には(告示2カ月前の)5月20日が候補者発表の一応のめど」と述べた。


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