信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
「知事選に関心」81% 望ましい知事像「調整型」6割
2006年4月27日掲載
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 県世論調査協会は25日、2006年度のスタートを機に、16―18日に行った県政世論調査の結果をまとめた。田中知事の任期満了に伴い7月20日告示、8月6日投開票と決まった知事選に「かなり関心がある・まあ関心がある」は計81・2%。望ましい知事像としては「周りの動きや意見を調整していくタイプ」が64・4%を占め、「トップダウンで引っ張っていくタイプ」の24・5%を大きく上回った。
 田中知事・県政の支持率(「支持する」「どちらかといえば支持する」の合計)は43・0%。調査方法が異なり単純な比較はできないが、今年1―2月に信濃毎日新聞社が実施した調査時の33・6%より9・4ポイント高く、同協会が1年前に行った調査(42・4%)もわずかに上回った。ただ、不支持率(「支持しない」「どちらかといえば支持しない」の合計)は52・7%と依然、半数をやや上回っている。
 知事選での選択基準(2つ以内)は「政策・公約」を挙げた人が29・5%で最多。次いで「行動力」(28・6%)「政治姿勢」(20・9%)「リーダーシップ」(20・1%)―の順だった。
 2000年に就任した田中知事の下で、長野県は「良い方向」「良くない方向」のどちらに向かっていると思うか―との問いでは、「良い方向」(「かなり」「どちらかといえば」の合計)が計49・5%で、「良くない方向」(「まったく」「どちらかといえば」の合計)の計40・5%を上回った。
 具体的な政策面の評価では「観光」と「福祉」で「評価する」が「評価しない」を上回った一方、「商工業」「農林業」「公共事業」「教育」では「評価しない」が多数だった。
 【調査方法】4月16―18日、県内の20歳以上の1000人(男495人、女505人)を対象に電話で実施。性別、年代が県内有権者の縮図となるよう対象者を設定。19市13町7村の電話帳から一定のルールで無作為抽出した世帯に電話をかけ、当てはまる人から回答を得た。回答者が1000人になるまで調査した。


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