信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
知事選投票日と夏祭り、どう両立… 悩ましい最盛期
2006年4月25日掲載

 8月6日投開票の日程が24日決まった県知事選。当日や前日にイベントや夏祭りが多くの自治体で予定されている。選挙とイベントをどう両立するか、頭を悩ませる自治体も出ている。
 飯田市の「いいだ人形劇フェスタ2006」は6日が最終日。実行委員会によると、劇を上演する予定の公民館や小学校体育館など約100会場のうち、約10会場が従来の投票所と重なる。知事選と同日になることを想定し、既に市選挙管理委員会などと打ち合わせ、市中心部の2投票所を変更する方向で調整中だ。
 また、前日の5日は市民祭り「飯田りんごん」があり、祭りとフェスタで観光課や公民館など職員計約40人が選挙の準備や事務を外れることになる見通し。市人事課は「人繰りは大変。ただ、単独選挙なので何とかなるのでは」とする。
 5日に開く上高井郡高山村の「信州高山まつり」は村役場駐車場が主会場。役場に期日前投票に来た人の駐車場所がなくなる恐れがあり、村は「まつり会場や日程をずらすことも選択肢の一つ」と検討を始めた。伊那市では5、6日に市民祭「伊那まつり」を計画。6日は市役所駐車場を使用してイベントなどを開くだけに、市は「職員態勢を考えると、選挙と同時に行うことは困難。祭りの日程をずらすしかない」と困惑しきりだ。
 北佐久郡立科町は「知事選の日程が決まってから町民まつりの開催日を決めようと思っていた」。このほか、長野びんずる、松本ぼんぼん、茅野どんばんなどが5日に予定するが、多くが「日程は動かせない」との受け止めだ。


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