２１日、県庁で開いた知事会見で、任期満了に伴う今夏の知事選に立候補するかどうかを聞かれた田中知事が、「お尋ねしたいが、私がそうしたことに何か発言することが強く求められるのか。義務なのか」と逆に問い返す一幕があった。
　昨年八月ころから、知事会見では知事選への出馬の意思を尋ねる質問が繰り返されている。知事はその度に「来年のことを言うと鬼が笑う」（昨年八月）「総合愛情産業の一員として、そのリーダーとして尽くすことに感謝している」（今年３月）などと述べるだけで、考えを明らかにしていない。
　この日は「（立候補するかどうか）言わないのが、逆に説明責任を果たしていないということになるのか」といら立ちもにじませた。質問への回答は「議会から不信任が出たわけではないし、きちんと日々県民のために仕事をさせていただくと申し上げている」と、これまでと同じだった。