信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
諏訪で経営者ら「研究会」発足 候補擁立へ他団体と連携確認
2006年4月19日掲載

 今夏の知事選で田中知事に代わる候補の擁立を進めるため、諏訪地方の企業経営者らが18日、「次の長野県知事研究会諏訪」の設立会を諏訪市内で開いた。候補擁立を模索する他の団体とも連携し、遅くとも6月中旬までに候補の一本化を目指すことを確認した。
 研究会は、2002年の出直し知事選で田中知事が再選されたことを受けて県議を辞職した会社社長浜康幸氏=諏訪郡下諏訪町=が設立を呼び掛け、この日は24人が出席した。浜氏は冒頭のあいさつで「新しい県政、リーダーを求める動きが出ているが、諏訪地方にはこれまでなかった。いろいろな会と連携するのか、われわれとして諏訪から誰か出すのか協議したい」と述べた。
 代表幹事に茅野商工会議所副会頭の宮坂孝雄氏を選出。同様に候補擁立を探っている新長野県政連絡協議会が長野市で29日に開く会合に出席し、意見交換することを決めた。また、5月11日には、松本サリン事件被害者で元県公安委員の河野義行氏と元県出納長の花岡勝明氏による田中知事の功罪についての講演会を諏訪市で開く。
 設立会終了後、宮坂代表幹事は「県民の生活レベルが悪くなった。知事と県職員との関係もうまくいっていない。討論しながら改良できる知事を選んでいきたい」と述べた。設立会の協議部分は非公開だったが、擁立候補の具体名は挙がらなかったという。
 設立会には、新長野県政連絡協議会代表の弁護士永田恒治氏、輝く明日の長野県を考える会世話人で元岡谷市長の林泰章氏、けやきの会南信地域幹事の弁護士早出由男氏が来賓として出席した。


<前の記事 2006長野県知事選 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun