信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
動き活発化 「考える会」―県内在住者を模索
2006年4月15日掲載

 今夏の知事選で田中知事に代わる候補の擁立を目指している「輝く明日の長野県を考える会」代表世話人の近藤光・連合長野会長は14日、「名実ともに長野県に軸足を置いた候補を擁立したい。そういう役割を果たしている人は県内にもいる」と述べ、県内在住者を中心に対象者を模索したい考えを示した。
 同日夜、同様に候補擁立を模索している「新長野県政連絡協議会」が松本市で開いた意見交換会の席上で述べた。
 近藤氏はこれまで、遅くとも5月の連休明けまでには候補者名を明らかにしたいとしており、終了後の記者会見で「何人か(の候補)について議論している」と述べた。
 会見で同氏は「田中県政の最大の弱点は、本当の意味で地域に根差した県政になっていないこと」と指摘。「県内でそうした役割を果たしていたり、果たし得る人を擁立することがそういう形(県政)につながるのではないか」と述べた。
 「考える会」は今年1月に発足。3月に自民、民主、公明、共産、社民各党の県内組織代表を集め、知事選のシンポジウムを開いた。候補擁立も議論しているが、具体名は明らかにしていない。
 一方、同じく意見交換会に出席した県内の青年会議所や商工会青年部のメンバーらでつくる「信州ゆめフォーラム」の幹事は、同フォーラム会員で公認会計士の若林健太氏(42)=長野市・若林正俊参院議員(県区)の長男=について、「支持したいという声が(会員から)高まっている。若林氏に立候補を要請するため、(フォーラム内で)正式な手続きに入る」と説明。フォーラムとして同氏を擁立したい考えを明らかにした。
 若林氏は取材に「私への期待はありがたいが、正式に要請された段階で熟慮したい」と述べた。


<前の記事 2006長野県知事選 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun