長野市の鷲沢正一市長は12日の記者会見で、今夏の知事選について、「輝く明日の長野県を考える会」(代表世話人・近藤光連合長野会長)の議論を通して田中知事以外の候補者が絞り込まれる見通しを示し、「(候補者が)決まるのは(5月の)連休明けになるのかなとも思う。不安はあるが、あまり早く出てくるよりいい」と述べた。
鷲沢市長は1月の会見でも近藤会長らの動きを評価しており、「その人が出た時に応援したいと思う」との考えをあらためて表明。一方、「長野市長としては、田中知事と同じ形で浅川問題に対応するなら支持できない」とも述べた。
浅川の治水対策をめぐっては、県が4日に開いた説明会で、「100年に一度の大雨」に対応する手段として挙げた放水路のトンネル整備案について、「(ルートなどを想定すると)成り立たない案だ」と批判。建設費を県が「何千億円の単位ではない」としたことに対しても「水圧対策や放水路への流量などを考えると、1000億円単位はそんなにむちゃな話ではない」とした。