松本市の菅谷昭市長は5日の記者会見で、県が県立こども病院(安曇野市)で小児科や産科の一般診療を受け入れる―との方針を打ち出したことについて、「(医師不足だから)すぐに一般診療というのは、極めて短絡的な考え方。田中知事は県医師会などに協力を求めた方がよい解決策が出ると思う」と述べた。
医師でもある菅谷市長は、「こども病院は(高度医療に)特化した病院で、一般診療の受け入れは現状では大変だろう」との見方も示した。
一方、今夏の知事選をめぐり、一部週刊誌が立候補が取りざたされる人として菅谷市長の名前を挙げたことに対し、市長は「松本市は極めて重要な課題を抱えており、それに全力を挙げている。知事選について今、申し上げる状況ではない」と述べた。
3月下旬に4年の任期を折り返した点については「起承転結で言うと『転』の時期。動の姿勢でまちづくりを進展させる」と抱負を述べ、2年間の自己採点は、1年前から5点上げて「70点」とした。