信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
県労働委人選で田中知事、表明 近藤連合長野会長外す
2006年4月 4日掲載

 田中知事は3日の記者会見で、20日に任期(2年)が切れる県労働委員会委員(15人)の人選について、連合長野が推薦した近藤光会長の再任を認めず、連合系委員を1減の3人とすると明らかにした。県経営者協会、県中小企業団体中央会の推薦委員も1人ずつ減らし、それぞれ2人、1人とする。
 労働争議の調停などを行う労働委員は、労働者、使用者、公益各5人の委員で構成。労働者委員はこれまで連合系4、県労連系1の配分で、連合長野は近藤会長を含む4人を引き続き任命するよう求めていた。
 知事は会見で、委員構成変更の理由として「それぞれ現場に近い形(団体)の委員が望ましい」と説明。労働者委員は近藤会長を除く連合系3人と県労連系1人を再任し、長野一般労組推薦の1人を新たに選任する。使用者委員は新たに県中小企業家同友会、県商工会議所連合会の推薦委員各1人を加える。
 一方、連合長野の竹沢昭彦事務局長は同日、知事会見に先立ち、近藤会長を任命しない理由を尋ねる申し入れ書を県に提出、11日までの回答を求めた。
 近藤会長は今夏の知事選で田中知事に代わる候補擁立を目指す「輝く明日の長野県を考える会」の代表世話人を務めている。申し入れで竹沢事務局長は「県政にかかわることが恣意(しい)的な部分として働いているのであれば、理解できない」として、人選とのかかわりを説明するよう求めた。


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