信濃毎日新聞ニュース特集

記録的大雪(2005-2006)

県北部、雪崩・落雪への警戒強める
2006年1月14日掲載

 県内は14日午前、本州南岸を東へ進む低気圧の影響で気温が上昇、記録的な豪雪に見舞われている県北部の自治体は雪崩や落雪への警戒を強めている。長野地方気象台や県は雪解け災害への注意を呼び掛けている。
 孤立状態の下水内郡栄村秋山地区では午前11時15分ごろ、国道405号の上野原−和山間で幅約20メートルの雪崩が見つかった。住民によると、現場付近が一時通行止めになったほか、地区内の同国道や村道にはあちこちに雪の塊が落ちていた。
 県危機管理・消防防災課によると、同日午前、長野市鬼無里地区で屋根からの落雪に女性(66)が巻き込まれたほか、小布施町では男性(39)が雪下ろし中に屋根から転落する事故があった。いずれも命に別条はないという。
 北安曇郡白馬村は雪下ろしはなるべくやらないよう防災行政無線で村民に呼び掛けた。小谷村は村内3スキー場にスキー客の安全確保やパトロールを行うよう求めた。上水内郡信濃町や下高井郡野沢温泉村では、職員らが町村内を巡回した。
 同日朝の最低気温は長野で平年より4・6度高い0・5度、松本で同11・9度高い6・7度など、各地で3月下旬から4月下旬並みを記録した。長野地方気象台は、北部、中部、木曽地域に融雪洪水雪崩注意報を出し、雪崩や河川の増水に注意するよう呼び掛けている。
 JR信越線は黒姫−新井間で雪崩が発生する可能性があるとして、午前9時23分長野発直江津行き下り普通列車から終日、長野−黒姫間で折り返し運転した。


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