信濃毎日新聞ニュース特集

記録的大雪(2005-2006)

雪害絡みの出動が最多に 岳北消防の今冬
2006年4月15日掲載

 飯山市、木島平村、野沢温泉村、栄村を管轄する岳北消防本部(飯山市)は、昨年12月―今年3月の豪雪による管内の救急出動回数をまとめた。計43件(42人)で、記録の区分を始めた2001年度以降で最多。12月中旬―1月末はほぼ連日、雪が絡んだ事故があった。
 雪が原因とみられる交通事故などを除いた日常生活上の雪害が対象。原因別では、雪下ろし中の転落が20件で最多。屋根からの落雪による事故が10件(9人)、除雪機での作業中の事故が7件だった。このうち4人が落雪で、1人が除雪中に除雪機の下敷きになって死亡している。
 年代別では65歳以上が20件を占めた。同本部は「連日の除雪作業が高齢者を中心に負担だったのでは」と分析している。
 雪害での出動は01年度1件、02年度15件、03年度4件、04年度24件だった。今年は山間部での雪解けが例年より遅くなることが予想され、同本部は「山菜採りなどでは十分に注意してほしい」と呼び掛けている。

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