信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

「大町新校」1年ぶりに懇話会 教育課程など意見交換
2011年10月 8日掲載

 大町市の大町高校、大町北高校を統合し、2016年度開校を予定する「大町新校」を考える第12回懇話会が6日夜、大町市役所で開かれ、教育課程や校舎配置の案について意見を交わした。

 1年ぶりに県教委が開き、両校教員らでつくる新校準備委員会が検討してきた内容を報告。開校時に「転校」する両校2、3年生については、卒業まで両校それぞれの教育課程を適用する一方、大町高が採用している2学期制、32単位、55分授業に統一する―とした。新入生から、難関大進学を目指す「学究科」(2学級)、進学・就職に幅広く対応するコース制の「普通科」(4学級)となる。

 大町高の敷地を利用する校舎配置案については、両校同窓会やPTA、市町村教委などの懇話会委員から「今の大町高とほぼ同じで斬新さがない」「再検討を」との声が出たが、県教委は「財政状況から、耐用年数のある建物は使うのが基本」と述べた。

 教育目標では「地域に小さくまとまる印象。大町北高が取り組む国際協力を反映させるなど夢や希望がほしい」との意見に対し、「検討させてほしい」と応じた。

 閉会後、委員の一人は「総じて事務的な印象。地域の声はどこまで聞き入れられるのか」と懸念していた。


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