須坂市の須坂商業と須坂園芸の2高校を再編統合して新設する総合技術高校の創造工学科(工業科)のあり方を検討する地域連携推進委員会が19日、初会合を市内で開いた。製造業が盛んな須高地域で人材育成に期待が掛かる同学科。育てる人材像や企業との連携方法、教育課程などについて検討していく。
推進委は新校の準備委員会の作業部会としての位置付け。須坂市や小布施町、高山村の各教育長、地元の企業経営者、工業系として蓄積のある長野工業高校(長野市)の校長や教諭など18人でつくる。委員長に須坂市の渡辺宣裕教育長を選んだ。
初会合では、創造工学科で育てたい人材像について意見を交わした。企業経営者は「誠実に、ひた向きに、こつこつと努力する人が育てばいい」と期待。「技術力を高めて、全国でも目を見張る結果を出すということも教育目標の中に入れていただきたい」と要望する声や、「企業側からインターンシップのメニューを出して、生徒がどれに挑戦したいか調整するのも一つ」との提案もあった。
今回出された意見を参考に、長野工高側で教育方針の原案を検討し、10月に開く次回会合で示す予定。
県教委高校教育課によると、同学科は1学級40人規模。企業との連携や県内で最も多い実習を構想している。