信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

独自「科学リテラシー」授業 屋代高付属中の運営計画案
2011年6月 3日掲載

 県教委は2日の定例会で、2012年度開校予定の屋代高校付属中学校(仮称、千曲市)の学校運営計画案を公表した。中高合同の活動を多く行い、理数系教育に力を入れる高校の方針に沿って指導する。科学を活用する力を養う「科学リテラシー」の授業にも独自に取り組む。
 授業時間は高校と同じ1単位55分。一般的な中学より5分長く、年間授業時間は約1割多くなる。中高6年間を通した学習指導を行い、中高双方の教員が相互に教える。職業観を養う「キャリア教育」も6年を通して行う。
 科学リテラシーは、学習指導要領が独自に設けることを認めている「学校設定教科」。科学の知識や技能、科学的思考力などを育てる授業で、週1時間程度を充て、3年次には卒業論文を書く。
 中学独自の班活動(部活動)は男女のハンドボールと吹奏楽のみで、3年次の前期までとし、後期からは高校の班活動に参加する。水泳、卓球など運動系5班、美術、書道など文化系4班は1年次から中高合同で行う予定。中学には野球、サッカー班はない。
 文化祭や臨海実習などは中高合同で行い、生徒会も合同で組織。高校と同じく前・後期の2学期制を採用する。給食はない。校舎は木造2階建てで高校敷地内に建設。12年7月完成予定のため開校から3カ月間は高校校舎で学ぶ。
 同中の学校説明会は6月25日、入学者選抜要項や出願方法の説明会は10月8日と同13日に開く。会場はいずれも千曲市更埴文化会館。


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