信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

佐久の懇話会で準備委案を確認 21日に住民向け説明会
2010年7月16日掲載

 県教委は14日夜、佐久地域の県立高校再編について話し合う懇話会の8回目を佐久市の北佐久農業高校で開いた。統合対象校の教職員でつくる佐久新校準備委員会などがこれまでの議論をまとめて示した設置学科や開校時期などの案を委員が確認、懇話会は一段落した。地域住民向け説明会を、21日午後6時半から県佐久合同庁舎で開く。

 新校は北佐久農業、岩村田、臼田各校の職業科を統合。北校舎(北佐久農業)に農業、工業科を、南校舎(臼田)に総合学科のキャリアデザイン科(仮称)を置く。1学年7学級。開校は早くて2015年度で、各校の職業科に在籍する生徒も新校生徒になる。

 県教委は懇話会で出た意見を整理し、「地域を支え、地域産業を担うという観点で、起業家精神や地域づくりに貢献する意識を持つ生徒を育てる」「北、南校舎がそれぞれ特色を出すとともに校舎間の連携を図り、一つの学校として機能させていく」といった学校像を示した。

 委員の岩村田高校PTA会長の柳沢章さん(55)は「キャリアデザイン科にどのような先生が集まるのかなどに注目したい」。2校舎が約10キロ離れているため、臼田高校PTA会長の木曽真由美さん(45)は「一体感が生まれるのは授業よりも部活や学園祭、生徒会活動だと思うので、工夫をしてほしい」と求めた。

 まとめは県教委が本年度内に策定する再編実施計画に反映する。今後、新校準備委が各科の具体的な授業内容などを検討する。懇話会は必要に応じて開く予定。


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