信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

農・工業科は12コース 佐久の準備委が懇話会で案提示
2010年6月12日掲載

 県教委は10日夜、佐久地域の県立高校再編について話し合う懇話会の6回目を佐久市の北佐久農業高校で開いた。北佐久農業、臼田、岩村田の各職業科を統合し総合技術高校を新設する計画で、3校の教職員でつくる佐久新校準備委員会が、新校に設置する3科のうち農業科と工業科の学科、コースの案を示した。
 農業科は3学科(栽培系、動物系、加工系)7コース、工業科は2学科(機械系、電気系)5コース。学科、コース名は仮称。農業、工業の科ごとにくくって募集し、基礎的科目を履修後、1年の後期から学科に、1年後期か2年前期からコースに分かれる。
 一方、県教委は「最も早くて2015年度」とされる開校までの生徒募集、移動スケジュール案を提示。15年度開校の場合、12年度で北佐久農業、臼田両校の全科と岩村田の職業科で募集を停止し、13年度から新課程の募集を始める。北佐久農業は農業科、臼田はキャリアデザイン科(仮称)、岩村田は工業科を募集。新校開校後に普通科高校となる岩村田は13年度に普通科を1学級増やし、5学級にする。
 13、14年度に各校の職業科に入学した生徒は新校の生徒として卒業する。新校で農業科、工業科が入る北校舎(北佐久農業)には14年度末までに工業科棟を新築、両科で連携して授業を行う総合技術エリアを増改築する計画だ。
 懇話会には学校関係者や保護者ら19人が出席。「キャリアデザイン科が入る南校舎(臼田高校)と北校舎の連携の具体的な方法を示してほしい」といった意見や、「(15年度に高校3年生になる)今の中学1年生が高校選びで混乱しないよう、今年中に説明資料がほしい」などの要望が出た。
 県教委は8月の県教委定例会への実施案提出を目指しており、7月中旬までに懇話会で意見集約し、同下旬に地域向けの説明会を開きたい考え。次回は7月2日に北佐久農業高校で開き、意見がまとまれば最終回となる。


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