信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

進学重視の「学究科」に 大町新校で準備委が案提示
2010年6月 5日掲載

 大町市の大町、大町北高校の再編統合について話し合う県教委の「地域とともに大町新校を考える懇話会」(真嶋強志座長)は3日夜、大町高で開き、両校教員らでつくる新校準備委員会が、難関大進学を目指す新学科の名称を「学究科」とする案を示した。

 準備委の案によると、学究科は2学級。その全生徒が1、2年生段階で理数科目を「必要最低限」の25単位所得する。2年生から自然科学分野(理系)と人文科学分野(文系)の2コースに分かれて発展的内容の学習を深める。準備委代表の下坂一俊・大町高校長は「理数科を発展させた特別進学コースとしての性格を持たせる」と説明した。

 県教委は、2014年度、15年度の両校の入学生も開校予定の16年度に新校に合流することや、新校予定地の大町高に現在ある校舎5棟のうち、建築年の古い3棟は取り壊して新築し、1棟を大規模改修する案を説明。懇話会委員からは「(新校に)合流する生徒の交流を深める取り組みを」「校舎はすべて新築にすべきだ」などと意見が出た。

 次回会合は6月30日。県教委への提言案を議論する。


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