信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

新設校の内容説明 佐久で県教委が懇話会
2010年5月22日掲載

 県教委は20日夜、佐久地域の県立高校再編について話し合う懇話会の5回目を佐久市の北佐久農業高校で開いた。統合対象校の教職員でつくる「佐久新校準備委員会」が、新設する総合技術高校での学習内容を説明。各科間や地域との交流・連携を重視するほか、総合学科のキャリアデザイン科(仮称)では2年生以降、生物活用、デザイン、医療福祉の3系列から自由に授業を選ぶとした。

 北佐久農業、臼田、岩村田高校の各職業科を統合する新校では、北校舎(北佐久農業高)に入る農業科と工業科はビジネスマナーなど基礎的授業を一緒に受け、課題研究は共同で行う。キャリアデザイン科が入る南校舎(臼田高)が約10キロ離れているため、光通信を使って一緒に授業を行うことも検討する。

 キャリアデザイン科は、1年生で職業に関する調査や地元企業での就業実習などを通して自分のやりたい分野を見つけ、2年生から3系列の授業を選択する。

 会合には教育関係者や保護者ら19人が参加。「隣接する地域の似た職業科との違いを明確にした方がいい」「南校舎に特別支援学校分教室を設置予定だが、特別支援学級でもよいのでは」などの要望、意見が出た。

 次回は6月10日。同準備委は農業、工業各科の詳しいコースなどについて示したいとしている。


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