県教委は18日夜、須坂市内の須坂商業、須坂園芸の両高校を再編統合して新設する総合技術高校について学校関係者など地域代表が話し合う「地域とともに須坂新校を考える懇話会」(委員19人)を同市内で開き、新校の校地は須坂園芸高を活用することを提案した。敷地面積や施設の状況を考慮したという。
県教委が示した統合手順案によると、2011年度から14年度までを第1段階として、須坂園芸高の校地に工業科棟を建設。15年度からの第2段階は、商業科棟の建設、管理・普通教室棟の改築、増築を進める。最終的に、農業、工業、商業の学科棟がすべて整備されるのは、18年度ごろになる見通しだ。
新校の生徒募集は15年度からを予定。15〜18年度ごろまでは商業科棟が完成していないため、農業、工業の2学科の生徒は須坂園芸高に、商業科の生徒は須坂商業高に通学する「ジョイント方式」とするとした。
委員から異論は出なかった。「2校が一緒になるのだから、須坂商業の施設の有効活用も考えてほしい」という意見に対し、県教委は「両校ともグラウンドは広くない。須坂商業のグラウンドを新校が活用することも考えられる」などとした。
話し合った内容は、県教委が本年度中に策定する高校再編の実施計画に反映される。