信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

新校地「大町高が適当」 懇話会、意見取りまとめ
2010年5月14日掲載

 大町市中心街にある大町高校、大町北高校の再編統合を話し合う県教委の「地域とともに大町新校を考える懇話会」(真嶋強志座長)は13日夜、大町北高で第8回を開き、新校の校地は現在の大町高の場所が適当―とする意見を取りまとめた。8月をめどに県教委で審議する。

 これまで、通いやすさや校外活動に使える公共施設への距離などを基に、新校の立地は両校のどちらがいいか検討。この日、大北5市町村の教育関係者ら委員21人は、双方とも施設、校地規模に大差はないとし、生徒の利用が多いJR信濃大町駅に近い大町高の方が利便性が高いとした。

 検討段階では、中心市街地活性化の視点から、生徒がより長く歩く大町北高を推す意見も出ていた。これに対しては「(市の視点だけでなく)大北全体で考えるべきだ」「市に明確な市街地活性化策がないのなら理由にならない」との声が上がった。大北地域で子どもが減っている現状を踏まえ、「将来、大北以南(松本方面)の生徒が通いたくなる学校をつくっていくためにも大町高の立地が有利」との声が多かった。

 この日は、学科編成イメージも議論した。難関大進学を目指す新学科は人文科学系、自然科学系の計2学級。普通科は▽4大文系▽4大理系▽ビジネス・理美容系▽芸術・幼児教育・福祉系▽情報・工学系▽医療・保健系で計4学級との内容で、6月の次回会合で引き続き検討する。


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