県教委は14日、大町市の大町高校、大町北高校の再編統合について地元代表が話し合う「地域とともに大町新校を考える懇話会」の第6回会合を同市役所で開いた。出席者は、新校の校舎を今ある両校どちらかの土地に建設することを申し合わせたほか、今後、公聴会を開いて住民意見を聴いた上で新校の場所を決めるよう県教委に求めた。
県教委は既に、新校用に新たな場所は探さず、両校の土地を活用する方針を示していた。この日は出席者から「住民の間には、生徒に市街地を歩いてもらう意味で(市街地の北にある)大町北高の場所を望む声と、JR信濃大町駅から比較的近い大町高を希望する声の両方がある」「交通の便など、判断材料となる細かい指標を示してほしい」といった意見が出た。
真嶋強志座長(大町市教育委員長)は「大町高、大町北高の一方の校舎を改築して新校の校舎とし、もう一方(の土地)もグラウンドなどとして有効活用してほしい」とまとめた。次回懇話会は4月中旬以降に開き、県教委は校地の判断材料となる各種指標などを示す予定。公聴会の日程は今後決める。