信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

総合技術高に3科設置案 佐久で県教委が懇話会
2010年2月17日掲載

 県教委は15日夜、佐久地域の県立高校再編について話し合う懇話会の第4回会合を佐久市岩村田の北佐久農業高校で開いた。統合対象校の教職員でつくる佐久新校準備委員会が、総合技術高校に「農業科」「工業科」「キャリアデザイン科(仮称)」の3科を設ける案を初めて示した。

 総合技術高校は、北佐久農業、臼田、岩村田高校の職業科を統合してつくる。県教委は、総合技術高校の開校時期を「最も早くて2015年度」と説明した。

 農業科は食品や環境、栽培について学ぶ3学級(1クラス40人)。工業科は機械、電気分野を学習する2学級で、ともに北校舎(北佐久農業高)を利用する。キャリアデザイン科(仮称)は南校舎(臼田高)を使って2学級設け、2年生から3系列に分かれる総合学科とする。

 会合には教育関係者や保護者ら19人が出席。「キャリアデザイン科とはどんな学習をするのか」との質問に、同準備委側は「生徒が自分を見つめて、仕事への意欲を高めることを目標にする。1年で自己理解し、2、3年で将来を考えて学習内容を選択する」などと答えた。

 総合技術高校の開校時期は、これまで「13年度以降」としていたが、北校舎に工業科棟を新築するため、最短でも15年度開校になるとした。

 同準備委の丸野良督(よしまさ)委員長(58)=北佐久農業高校長=は「今後は各学科の細かいコースなどを決めていく」と話した。


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