県教委は4日、2010年度の県内公立高校の自己推薦型入試(前期選抜)の出願を締め切った。計1万689人が出願し、後期選抜などと合わせた志願予定者全体に占める割合は48・8%で、前年度より0・5ポイント低下した。全日制全体の志願倍率は1・74倍。
志願倍率は例年と同じように都市部の普通科で高く、松本美須々ケ丘の3・90倍を最高に、松本蟻ケ崎3・66倍、松本深志3・58倍、上田東3・53倍と続く。
ただ、倍率は低下傾向で、自己推薦型入試が始まってから初めて4倍を超える高校がなかった。県教委は「高校が示す募集の観点を踏まえた、より着実な選択が進んでいる」とみている。
全日制の平均志願倍率は普通科が1・88倍で前年度(1・94倍)を下回った。一方で専門学科はいずれも上昇し、農業科1・80倍(前年度1・74倍)、工業科1・60倍(同1・48倍)、商業科1・70倍(同1・60倍)、家庭科2・09倍(同1・63倍)。
理数や英語などの特色学科は1・15倍(同1・12倍)、総合学科は1・70倍(同1・73倍)。定時制は0・68倍(同0・68倍)、多部制・単位制は1・49倍(同1・71倍)。
自己推薦型入試の試験は9日(一部の高校は10日も実施)、合格者の発表は17日。
県情報公開・私学課は4日、この日までに出願を締め切った全日制私立高校の推薦入試志願状況を発表。前年度より389人多い3525人が志願した。