信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

大町新校の普通科3年次6コース 懇話会で準備委想定
2009年12月17日掲載

 県教育委員会は15日夜、大町市の大町高校、大町北高校の再編問題を話し合う「地域とともに大町新校を考える懇話会」の第4回会合を大町北高で開いた。両校教員らで別に設けている新校準備委員会が、新校の普通科の中に設置が想定されるコースを示した。

 同委員会の想定によると、普通科1年は全員が必修科目を中心に履修。2年次に「4年制大学進学」「理系短大・専門学校進学・就職」「文系短大・専門学校進学・就職」の3コースに分かれる。

 さらに3年次には、4年制大学進学コースが理系と文系に、短大・専門学校進学・就職コースのうち理系は「医療・健康系」と「情報・工学系」に、文系は「ビジネス・理美容系」と「芸術・幼児教育・福祉系」に分かれ、普通科全体では6コースになるとした。

 普通科と別に設ける「新学科」は、自然科学と人文科学の2コースで、前回と変更はなかった。他県の例を参考に内容を詰めるという。

 この日は、真嶋強志座長(大町市教育委員長)の提案で、生徒の募集開始年度や1学年の学級数を中心に意見交換。募集開始年度については「新校は新築校舎でスタートすべきだ。新築を考えた上での募集を」「1年でも2年でも早く新校をつくらないと都市部との格差が広がる」といった意見が出た。「校地として(JR信濃大町駅近くの)東洋紡大町工場跡地は可能か」との質問に対して、県教委は「現有の県有地活用が基本」とした。

 次回会合は来年2月6日午前10時から、大町市役所で開く。引き続き、校地・校舎や募集開始年度、学級数などを論議する。一般の人も傍聴できる。


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