信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

新校地拡張の方針 飯田工・長姫の統合で県教委
2009年10月24日掲載

 県教委は23日、県立高校再編の一環で2013年度に飯田長姫、飯田工業(ともに飯田市)を統合し飯田長姫を新校地とする計画案について、同校周辺の土地を買収して校地を拡張する方針を示した。飯田市内でこの日開かれた南信州広域連合の高校改革検討小委員会で説明した。

 県教委によると、候補地は飯田長姫の敷地西側に隣接する約3千平方メートル。現在は畑や駐車場となっており、地権者や地元区との交渉を進めている段階という。買収が順調に進めば、現在の校舎南側の施設を再整備し、新しい校舎として活用したいとした。

 両校の統合計画案では県教委が昨年11月、新校は飯田長姫を利用すると決定。地元関係者からは、校舎など施設整備の充実を求める意見が強かった。この日の検討小委で県教委の小林一雄・高校教育課長は、新校地のイメージ図を示しながら「新たな施設整備のため(拡張に)期待の声が大きかった。13年度に間に合うように準備を進めたい」と述べた。

 委員からは校地拡張方針に「誠意ある対応と受け止めたい」などと評価する声が出た。同広域連合長の牧野光朗・飯田市長は「地域では苦渋の思いでここまで(統合の論議を)まとめてきた。重く受け止め、今後も計画を進めてほしい」と要望した。


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