佐久地方の県立高校再編を論議してきた「佐久市の中等教育を考える会」は14日夜、市内で開いた第14回会合で会としての再編案を文書にまとめ、県教委に提出した。佐久市街地の5校を普通科3校と、新設する総合技術高校1校に再編するとの内容だ。
同会の案によると、2013年以降、北佐久農業、岩村田、臼田の職業科を統合して総合技術高校を新設。普通科は岩村田、野沢北、野沢南を存続させ、臼田は廃止する。臼田の校舎は総合技術高校の一部として活用し、キャリア教育コースや小諸養護学校高等部(小諸市)の分教室を置く。
野沢北で中高一貫教育を行うこと、岩村田で単位制を導入することなどを今後の検討課題に挙げた。
県教委は18日に開く定例会で、佐久地方の高校再編計画案を決める予定。会合に同席し、再編案の文書を受け取った山口利幸教育長は「難しい状況の中で真正面から議論していただいた。皆さんの気持ちを生かしたい」と述べた。