信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

臼田の普通科廃止に合意 佐久の「考える会」
2009年3月 6日掲載

 佐久地方の県立高校再編を論議する「佐久市の中等教育を考える会」は5日夜、佐久市内で13回目の会合を開き、市街地の普通科4校のうち臼田を廃止し、岩村田、野沢北、野沢南は存続させる案で合意した。臼田の校舎は、職業科の再編で新設する「総合技術高校」の一部として活用するとしている。
 これまでの議論では、臼田と北佐久農業、岩村田の職業科を統合し、総合技術高校を設けることで合意している。会合では、新津真澄会長が新たな「会長案」を提示。普通科廃止後の臼田の校舎に、総合技術高校の「キャリア教育コース」と、小諸養護学校高等部(小諸市)の分教室を置く−などとした。
 また、市街地の普通科は3校となるが「将来的には普通科を中心に、さらに旧第6通学区の再編を検討する必要がある」とのただし書きを付けた。
 会合で、臼田の同窓会副会長らは「もろ手を挙げて賛成とはいかないが、議論の経過からみて会長に任せたい」と発言。新津会長が「骨子は認めてほしい」と諮り、了承された。
 新津会長は「キャリア教育コース」について「一生続けられる仕事を見つける自己発見の教育の場」と説明。小諸養護の分教室は生徒数増大への対応策とした。会は14日に次回会合を開き、補足意見をまとめ、県教委へ再編案を報告する予定だ。


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