信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

佐久の農学と工学融合構想 「考える会」おおむね合意
2009年2月 4日掲載

 佐久地方の高校再編を議論している「佐久市の中等教育を考える会」は3日、佐久市望月支所で10回目の会合を開いた。職業科再編で北佐久農業、岩村田、臼田の職業科をまとめ新設する総合技術高校について、対象3校の校長側から、農学と工学を融合させた「エコロジカルハイスクール」とする構想が示され、おおむね合意した。
 構想では、畜産や酪農、食品サービス、栽培システムなどの農学と、機械、電気情報などの工学に軸足を置き、省エネや省力化、環境ビジネスなどの地域循環型社会のあり方について実践的に学べる学校を目指す。大学や行政、産業界などとの連携もうたった。北佐久農か臼田を活用するとしている校地・校舎についての議論はなかった。
 一方、4校を3校にする方向が示されている普通科再編については、野沢北と野沢南、野沢南と臼田、岩村田と臼田の3つの統廃合の組み合わせを議論。「野沢南の定時制の扱いをどうするのか」などの意見があり、新津真澄会長は「学級数や適正配置などを考え、まだ議論を進めていかなければならない」とした。
 同席した県教委高校教育課の担当者は「この会でまとまった総合技術高校については(5日の定例会で)議論できると思う」と述べる一方、普通科については明言しなかった。


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