信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

佐久の普通科再編、「考える会」会長が3私案提示
2009年1月 9日掲載

 佐久地方の県立高校再編を考える「佐久市の中等教育を考える会」は7日夜、第八回会合を岩村田高校同窓会館で開いた。新津真澄会長が「これまでより一歩進んだ議論をしたい」として、普通科再編の組み合わせ3案などの私案を提示。市内6高校の同窓会長らが持ち帰って検討し、19日に北佐久農業高校で開く次回会合で意見交換する。
 私案は4校を3校にする普通科再編では3つの組み合わせを示した。学校名はアルファベットで表記したが、野沢北と野沢南、野沢南と臼田、岩村田と臼田の組み合わせで統合新設校をつくる想定をした。職業科再編では、北佐久農業、岩村田、臼田にある職業科をまとめて総合技術高校を新設、校地・校舎は北佐久農業または臼田を活用するとした。
 これに対し、会員からは「これまで普通科3校の性格付けを議論してきた。それと連動させて組み合わせを考えないと数合わせになりかねない」「全体討論の場でいきなり意見を出し合える内容でもない」などの声が出た。今後、各高校単位で同窓会やPTAの役員会合を開くなどして検討する。
 考える会は昨年12月に、4校にある普通科を再編し3校に、3校にある職業科をまとめて総合技術高校を新設する―との中間まとめをしている。再編実施時期は2013年度以降とした。県教委は同月に予定していた具体的な校名を盛った再編案公表を先送りしたが、2月県会で検討するため2月5日の定例会で公表する方針。考える会に早期の検討が求められている。


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