南信州広域連合と同議会は9日、県庁を訪れ、飯田市の飯田工業、飯田長姫の両高校の統合について、統合校の施設整備を進めることや空いた校舎、校地の有効活用などを求める要望書を村井知事に提出した。知事は「県財政は厳しいが、使うべきところに使うのは当然」などと答えた。
県教委の計画では、統合校は2013年度に募集を始める。通学区内で中核となる工業科の「基幹校」とするほか、学科の枠を超えて学べる「総合技術高校」とする。また現在の飯田長姫に設けるため、飯田工業の校地と校舎の後利用が課題となる。
連合長の牧野光朗飯田市長は「地域の苦渋の決断や、将来に寄せる思いをくみ取って、誠意を持って取り組んでほしい」と要望。後利用について、村井知事は「地元の意見を伺いながら、有効活用を吟味したい」と話した。