県教委の山口利幸教育長は14日夜、須坂市内4高校の再編に関し、同窓会関係者でつくる「須高地域の高校を考える会」と同市内で懇談を開き、学科の枠を超えて学べる「総合技術高校」を「検討材料の一つ」として示した。
総合技術高校は、職業高校のあり方を検討してきた県産業教育審議会の10月の答申に盛り込まれた。工業や商業、農業など複数の学科を持ち、生徒が他学科の科目も選択できるのが特徴だ。
山口教育長は複数学科の専門性を保持しつつ、生徒の選択の幅を広げられることがメリットだと説明。「総合技術高校は専門学科の再編を進める上で、新しい高校像を描くための考え方になっている」と述べた。
今後の生徒数減少の見通しにも触れ「職業を専門にする学校の再編を視野に入れざるを得ない」とした。