信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

飯田長姫に統合校 県教委が飯田と飯山の時期決定
2008年11月18日掲載

 県立高校の再編を検討している県教委は18日、県庁で臨時会を開き、飯田工業と飯田長姫、飯山北と飯山について、それぞれ2013年度と14年度に統合することを決めた。未定だった飯田の校地は、現在の飯田長姫を利用する。2組の統合について、11月県会に同意を求める議案を提出する。

 飯田の校地は、南信州広域連合と同議会が飯田長姫を「やや優先」とする要望書を提出したが、異論もあった。教育委員が現地視察を踏まえ、公共交通の便が良いことや、単位互換などをしている下伊那農業と近く、統合後も連携しやすい―といった理由を挙げ、飯田長姫に決めた。

 飯田の新校は全日制と定時制を設け、学級数は全日制の工業科が5、商業科が2。定時制は普通科と工業科が1学級ずつ。異なる学科の科目を選択できるなど、学科の枠を超えて学べる「総合技術高校」を目指す。

 統合後の飯山高校は、生徒がテーマに沿って学ぶ県内初の「探究科」(仮称)を2学級設ける。ほかは普通科が3、現在の飯山にある体育科を受け継ぐスポーツ科学科(仮称)が1。現在の飯山北の校地を利用する。


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