信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

自己推薦全日制1.88倍 第1回調査、都市部に集中傾向
2008年11月 1日掲載

 県教委は31日、2009年度高校入学志願者の第1回予定数調査の結果を公表した。公立全日制の前期選抜(自己推薦型入試)は、全体の52・9%の1万1054人が希望し、08年度入試の募集定員から算出した倍率は1・88倍(前年同期は2・01倍)だった。学校別では、都市部の普通科高校に希望が集中する傾向が続いている。

 調査は10月16日時点で、既卒者を含む高校進学予定者2万895人に、自己推薦型入試と後期選抜(私立や長野高専などを含む)の第1志望を尋ねた。

 全日制前期選抜の学科別倍率は普通科2・43倍、農業科1・45倍、工業科1・39倍、商業科1・48倍、家庭科1・50倍。理数科や英語科などの特色学科と総合学科は合計で1・28倍。学校別の最高は、松本蟻ケ崎の11・14倍で、上田染谷丘や上田東も高かった。長野西の地域キャンパスになることが決まっている長野西中条校(仮称)は、20人の募集に対して希望者は2人だった。

 全日制後期選抜は1万7946人が希望し、倍率は1・62倍。普通科では岩村田や松本県ケ丘など6校が2倍を超えた。多部制・単位制は前期、後期合わせて270人が希望。定時制は同170人だった。

 学校別の公表をしない私立は、計3860人の募集に1433人が希望した。長野高専は258人、県外高校希望は338人いた。未定は612人。

 来春の公立高校入試は11月6日に募集定員が決まる。前期選抜は来年2月9日、後期選抜は同3月10日に実施する。


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