信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

飯田統合「長姫やや優先」 広域連合が県教委に要望書
2008年10月25日掲載

 飯田市の飯田工業高校と飯田長姫高校の統合問題について、南信州広域連合と同連合議会は24日、新校の校地の優先度は長姫が「やや高い」とする「高等学校改革の推進に関する要望書」を県教委に提出した。

 要望書は、広域連合と同連合議会が専門委員会を設けて検討。校地については意見が割れたことを踏まえて、「苦渋の選択」「地域全体の高校配置のバランスを考慮する必要がある」との記述を盛り、各校の地元の意見も添えた。また、ものづくりを支える分野を核とした教育機関にする―といった基本的理念を県教委と地元が共有することや、開校時は工業系5学科、商業系2学科の計7学科とすることなど5項目を求めた。

 この日、長野市の県庁を訪れた連合長の牧野光朗飯田市長は「飯田工がある座光寺地区では3回、意見交換した。ぜひ現地を訪れて思いを聞き、判断してほしい」と強調。要望書を受け取った山口利幸・県教育長は「厳しい議論があったと聞いている。地元の意見を聞いて、どういう方向にするか判断していきたい」と答えた。


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