信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

高校募集定員確保を 上小地区保護者ら県教委に請願書
2008年10月22日掲載

 「上小地区の高校入試制度を考える保護者と教職員の会」(堀田洋美会長)は21日、旧第5通学区(上田市、東御市、小県郡)内の中学卒業生数や他地区からの流入などに配慮した県立高校の来年度募集定員の確保を求める請願書と、1万7000人分余の署名を県教委に提出した。高校再編計画の影響も訴えた。

 会は、上田小県地域の中学3年生の保護者や教職員らでつくり、この日は約30人が参加した。交通の便の良い上田市内の高校に旧第5通学区以外からの進学が多く、流入は昨年度より29人増え、316人になったことを指摘。流出を89人上回っており、流入の超過は昨年度の56人から33人増えたとし、定員増を求めた。

 県立高校再編では、旧第5通学区内のしなの鉄道沿線に、希望する時間帯の授業を選択できる多部制・単位制高校の設置が望ましい、との骨子案に対し、東御清翔高校を視野に入れた計画だけが進むことに危機を感じる―とした。

 県教委の小林一雄高校教育課長は募集定員について「県全体で560人減少する中学校卒業生数を踏まえて慎重に決める」と返答。多部制・単位制校の設置は「子どもたちの学びのニーズに応えるため」と説明した。


<前の記事 どうする高校改革 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun