信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

校名発表2月に先延ばし要望 須高の団体が県教育長に
2008年9月18日掲載

 須坂市、小布施町、高山村の教育委員会やPTA連合会などでつくる「上高井教育7団体連絡会」は17日、県教委が示した高校再編の骨子案に関し、具体的な校名発表を少なくとも来年2月まで先延ばしすることなどを求める要望書を山口利幸・県教育長に提出した。
 骨子案は、須坂市や中野市などの旧第2通学区で、2013年以降の比較的早い時期に、須坂市内の4校を3校に再編統合することなどが適当−とした。
 同連絡会の関裕朗議長はこの日、県教委が12月をめどに校名を盛った再編計画案を発表する方針なのに対し、「受験を控えた中学生に動揺と不安を与える」とし、志願先がほぼ固まる来年2月に延ばすことを求めた。山口教育長は高校再編の経過を説明し、「12月を目指し段階を踏んでやっていきたい」とした。
 また要望書では、商業・農業分野を生かし、工業科の設置を求めた。「生徒数の減少等を考えると再編統合はやむを得ない」としつつ、統合で空いた校舎を活用して、多部制単位制、特別支援学校高等部の分教室、不登校生の中間教室の設置も要望した。
 須高地区では、同連絡会とは別に、4校の同窓会関係者らでつくる「須高地域の高校を考える会」も要望書の提出に向け議論を重ねている。


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