東御清翔高校(東御市)は11日夜、「東御清翔高校をよくする会」(会長・保科俶教県議)が同校を多部制・単位制に転換するよう求める提言書を県教委に提出し、議論を呼んでいることを受け、教員や保護者、地域住民を対象に、多部制・単位制についての説明会を東御市舞台が丘会館で開いた。会場からは転換に慎重な声が相次いだ。
上田小県地域の小中学校の教員や地元住民ら約40人が参加した。同校は、生活スタイルに合わせて勉強する時間帯を選べる「多部制」、時間割を生徒が決める「単位制」の仕組みや特徴を説明。参加者からは、「東御清翔はコース制を取り入れ良くなってきている。転換する必要を感じない」(中学校教諭)との意見のほか、仮に転換した場合に学校がどうよくなるのか「展望がはっきりしない」(小学校教諭)との声もあった。
県教委は今後の県立高校再編で、上田市、東御市、小県郡の旧第5通学区への多部制・単位制高校の設置が適切−としているが、具体的な校名は示していない。